森の音

2026.3.08

ふくろうは、縁起の良い動物として語られることがあります。
「不苦労」や「福来郎」といった当て字もあるそうです。
ふくろうという文字からも、どこかやさしい雰囲気を感じます。
夜目が利くことや静かに佇む姿から、「見守る存在」としても親しまれてきた一面もあるようです。

ふくろうという鳥は、動物園などへ行かないとなかなか目にする機会が少ない印象があります。
ですが実は、綱島のとある一角に、ひっそりと街を見守っているふくろうがいます。

それは沈黙を守る、石のふくろうです。
しかし不思議と、石の冷たさはあまり感じません。
表情もどこかやわらかく、輪郭もやさしくて、穏やかな気持が生まれてきます。
硬い素材でできているはずなのに、そこには温もりが宿っているように見えました。

二羽並んでいる様子は、つがいのようにも見えます。
派手に目立つわけではありませんが、通り道の片隅で、ただそこに佇んでいる。
その姿が、街の時間を少しだけゆっくりにしてくれる気がします。
「ここにいるよ」と言っているわけではないのに、見守られている様な感覚を得られます。

忙しい日ほど、こういう小さな存在に助けられることがあります。
遠くへ出かけなくても、足元に目を向けるだけで、心がほどける瞬間がある。
綱島の街にも、静かなやさしさがいくつも隠れているのかもしれません。

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レン・ヤジマ

整体サロン『リーン』