遊星からの物体x

2026.4.27

南極基地を舞台に、外見を完璧にコピーして他者になりすます未知の生命体が現れ、隊員たちの間に疑心暗鬼が広がっていくSFホラーです。
誰が人間で、誰がそれなのか分からなくなる中、生き残るための極限の対峙が始まります。

少し前に流行った人狼ゲームやAmong Usのように、仲間の中から異物を見つけ出していく感覚にもどこか通じるものがありました。
最初は、おぞましいクリーチャーが現れ、それと死闘を繰り広げる作品だと想像したのですが、実際には、クリーチャー以上に、人が疑心暗鬼へと傾いていく過程のほうが深く印象に残りました。

目の前にいる相手が、本当にさっきまでと同じ相手なのか分からない。
そうした不安が、じわじわと広がっていくような緊張感がとても生々しくて、こちらまで息が詰まるような感覚が続きます。

個人的には、クリーチャーの造形も強く印象に残りました。
ぐちゃぐちゃどろどろでうねるように形を変えていく。
気味が悪いのに、目が離せませんでした。
ただ怖がらせるためだけではなく、どこか奇妙な美しさすら感じるようなデザインでした。

こうした寄生や変容の不気味さに惹かれる方には、とても刺さる作品だと思います。
おそらく寄生獣にも影響を与えているのではないでしょうか。
ただのクリーチャー映画ではなく、人間の不安や不信がむき出しになっていく、その空気ごと味わう映画でした。

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レン・ヤジマ

整体サロン『リーン』