「ガタカ」は、遺伝子によって人の将来や職業までもが大きく左右される近未来を描いた作品です。
生まれつき心臓に不安を抱え、「不適格」とされた主人公ヴィンセントは、それでも宇宙へ行く夢を捨てきれず、ある方法で優秀な遺伝子を持つ人間になりすまして宇宙飛行士を目指します。
わずかな綻びも許されない世界の中で、自分の限界や運命と向き合いながら進んでいく物語です。
最近観た映画の中で、とても印象に残る一本でした。
近未来を舞台にしていながら、ただ無機質な世界ではなく、建物の美しさや構図の魅せ方にどこか気品があって、画面を見ているだけで惹き込まれていきました。
音楽もとてもよく、物語の奥行きを深めてくれていました。
ストーリー自体は分かりやすく、男同士の信頼や葛藤、困難を乗り越えていく過程、ささやかなラブストーリーも織り込まれています。
あっと驚くような展開も盛り込まれていて終始楽しめました。
そして、それらが過剰ではなく、きれいにまとまっているように感じました。
シンプルでありながら、静かに心を動かす力がある作品だと感じました。
作中には印象に残る言葉もいくつかありました。
人はつい欠点ばかりに目を向けてしまう。
出来るんだよ。
そんなふうなやり取りがあり、強く心に残りました。
勇気を貰えるセリフでした。
観終えたあと、まっすぐ前を向きたくなるような余韻もあります。
とてもおすすめしたい一本です。