2026.2.19

最近は、日を追うごとに少しずつ暖かさが増してきたように感じます。
厚手のコートを着て歩いていると、ふと汗ばむ日もあり冬の輪郭がゆるんでいくのがわかります。

街中でほんの少し目を凝らすと、草花も静かに目覚め始めています。
足元には小さな緑がにじむように広がり、枝先には次の季節の準備がそっと並ぶ。
見慣れた道なのに、立ち止まってみると「季節が進んでいる」と教えてくれる瞬間があります。

あちらこちらで梅の花の産声が聞こえてきます。
満開の華やかさというより、まだ控えめな咲き方で、それでも確かに春の声を運んでくれる。
冷たい空気の中にほのかに混じる香りが、春が近いことをいちばん早く知らせてくれる気がします。

この時期は、日差しや気温だけでなく、暮らしのリズムも少しずつ変わっていきます。
年度末が近づくと、仕事や学校の区切りが見えてきて、忙しさの中にも整理の気配が出てきます。
新年度に向けて準備を始める方もいれば、環境が変わることで緊張を感じる方もいるかもしれません。

出会いと別れが重なる季節でもあります。
親しい人が異動になったり、卒業や引っ越しで距離が変わったり。
喜びと寂しさが同じ場所に並びやすい時期だからこそ、気持ちも身体も、知らないうちに力が入りやすくなります。

季節の変わり目は、体調も揺らぎやすいタイミングです。
寒暖差で呼吸が浅くなったり、肩や首がこわばったり、眠りの質が落ちたり。
春に向かう空気は心地よい一方で、身体にとっては「調整が必要な時期」でもあります。

街の梅が少しずつ開くように、私たちの身体も、急いで変わる必要はないのだと思います。
いまの状態をいったん確かめて、余分な力をほどいて、呼吸が通るところから整えていく。
そんな小さな積み重ねが、春を軽やかに迎える準備になるのかもしれません。

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レン・ヤジマ

整体サロン『リーン』