愛されるよりも

2026.2.28

KinKi Kidsの「愛されるより 愛したい」。
これが、私がはじめて自分で買ったCDです。

当時の教室には、見えない小さな境界線がそこかしこにありました。
堂本剛か、堂本光一か。
ブラックビスケッツか、ホワイトビスケッツか。
SPEEDか、MAXか。
ラルクか、GLAYか。
今振り返ると、あの頃は「好き」を口にするだけで、自然と仲間ができたり、少し距離ができたりする時代だったのかもしれません。
そんな時代が愛おしく感じます。

この曲を聴くと、いくつもの場面が記憶の底から浮かび上がってきます。
運動会のパラバルーン。
「ジェットコースター・ロマンス」に合わせて膨らむバルーン。
教室の片隅では、Bon Bonドロップシールのようなシールを集めて、シール帳を開いては交換していたことも思い出します。
ハイパーヨーヨーが流行り、ステルスファイヤーやステルスブレインを持っている友人が、眩しく見えたり。
ミニ四駆のコースを持っている子が、いつの間にかクラスの中心になっていたり。
ちょうどポケモンが発売されたのも、あの頃だった気がします。

えんぴつの感触、教室から見上げた青い空、走り回った校庭、退屈な校長先生の話、花壇で育てていたヘチマ、放課後の賑わい。

曲ひとつを思い出すだけで、いくつもの情景が流れ込んできます。
音楽は、記憶の奥に静かに佇んでいて、ある日ふと、開くことがあります。

私の人生にも、音楽がひっそりと寄り添ってきたのだと、あらためて感じました。

Picture of レン・ヤジマ

レン・ヤジマ

整体サロン『リーン』