子どもの整体について|あの頃の自分に、今なら何ができるだろう
整体サロン『リーン』では、高校生以下を対象にしたコースもご用意しています。
「若いのに、整体なんて必要ないでしょう」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし私は、若いからこそ、身体を整える時間が必要なこともあると考えています。
受験勉強、複雑な人間関係、常にSNSとつながっている生活。
スマートフォンやパソコンの普及、たくさんの習い事、大人たちとの関わり、先の見えない将来への不安。
そういった目に見えないストレスが、子どもたちの心と身体に少なからず負担をかけているように思います。
実際に施術を受けに来てくれて、話をさせてもらえると、大人よりも大変な生活を送っているのではないかと思うことがよくあります。
朝から晩まで勉強漬けだったり、習い事やスポーツで忙しかったり。
自分の時間もなかなか取れず、毎日を一生懸命に過ごしています。
慌ただしい日常を忘れ、ここでは穏やかな時間を過ごしてほしい。
そんなことを思いながら、施術をしています。
小学生の頃から感じていた、心と身体の不安定さ
思い返すと、私は小学生の頃から、心身ともに不安定だったように思います。
学校で目立った発言をしては、家に帰ってから、
「調子に乗ってしまったな」
と後悔したり。
突然、何とも言いようのない不安に襲われ、物事すべてを悲観的に捉えてしまったり。
今思うと、ずいぶんと気持ちの浮き沈みが激しい子どもでした。
小学生の頃、毎日のように習い事へ通っていました。
水泳、英語、塾、合気道、お絵描き。
母も教育熱心で、品行方正であることを求められていました。
毎朝決まった時間に起こされ、食事も栄養バランスについて口うるさく言われ、勉強や宿題にも常に口を出されていました。
夏休みの課題はいつも手伝われ、妙に立派な作品になっていました。
同級生に「お母さんに手伝ってもらっただろう(笑)」とからかわれたこともありました。
それでも、今は、ここまで来られたのも両親のおかげだと思っています。
そういった育て方をしてくれたことには、とても感謝しています。
しかし、当時の僕にとっては、少し息のしづらい生活だったようにも思います。
そう感じる理由のひとつが、中学生になってから続いた毎日のような倦怠感と、激しい反抗期です。

中学生になってからの倦怠感と反抗期
僕は中学受験をして、希望していた学校へ進学することができました。
しかし、中学校に入ってからは、まったく勉強が手につかなくなりました。
授業中は耐えがたいほどの睡魔に襲われ、よく居眠りをしていました。
何をするにも気力が湧きません。
小学生の頃は、学年でも3本の指に入るくらい勉強ができていたのに、中学に入ってからは赤点の連続。
家に帰れば、
「勉強しなさい」
と親に言われ、赤点を取れば怒られる。
そんなことの繰り返しでした。
そういった生活が続いたせいか、常にむしゃくしゃしたり、理由の分からない不安に襲われたりするようになりました。
そして、いつしかそんなストレスを家族に向けるようになっていきました。
家族と過ごしているときは、常に貧乏ゆすり。
どこかに出かけたとしても、仏頂面。
親の言うことなすことに反抗し、親族の集まりでは、家族の顔に泥を塗るようなことをしてしまった記憶もあります。
今思い返すと、家族にはずいぶんと迷惑をかけてしまいました。
ただ、当時の僕には、自分自身がどうしてこんな状態になってしまったのか、それすらよくわかっていませんでした。
どうにかしたいのに、どうにもできない日々を過ごしていました。
そんな僕を救ってくれたテニス
そんな状態の僕を救ってくれたもののひとつが、テニスだったように思います。
テニスを続ける中で、身体は少しずつ健康になっていきました。
そして、テニスをしているときは、頭の中にあるごちゃごちゃした考えから解き放たれているような感覚がありました。
ボールを追いかけ、ラケットを振り、夢中になって身体を動かす。
その時間は、僕にとって大きな救いになっていました。
また、部活動という環境に身を置くことで、上下関係や仲間との絆を学ぶこともできました。
そういった経験も、心の成長につながったように思います。
そのおかげもあったのか、反抗期も少しずつ落ち着いていきました。
とはいえ、明らかに反抗期が終わったと感じられたのは、社会人になってからだったと思います。
ずいぶん長い反抗期でした。
今では、
「この家に生まれてきてよかった」
「この両親でよかった」
「この家族でよかった」
と心から思っています。
こんな気持ちをもっと早く持つことができていれば、私も家族も、もう少し楽に過ごせたのではないかと思います。

心を変えようともがいていた頃
私は中学生の頃から、哲学や心の在り方などに興味があり、その手の本を開いたことがありました。
また、テニスの教本の中にある、試合で使えるマインドセットや、緊張との向き合い方、前向きに考える方法などについて書かれたものにも目を通していました。
当時の僕は、どこかで、
「このままではいけない」
と感じていたのだと思います。
何とか自分の心のあり方を変えようと、もがいていたような気がします。
しかし、そういった本を読んでも、心のあり方を簡単に変えることはできませんでした。
頭では理解できても、実際にそのように考えることができない。
いつまでたっても変わらない自分の心に腹が立ち、それ自体が嫌になって、涙したこともありました。
今思うと、あの頃の僕は、ずいぶん自分自身を追い詰めていたように思います。
もし、あの頃の身体がもう少し健康だったら
そんな当時の自分を思い返すと、今でも考えることがあります。
「もう少し身体が健康であったなら、心も少しは変わっていたのではないだろうか」
朝から晩まで勉強していた日々
当時は、そこまで自覚がありませんでした。
しかし今振り返ると、受験勉強の過酷さで身体が疲弊していたことも、心の不安定さにつながっていたように思います。
そりゃそうです。
朝から晩まで勉強漬けの毎日。
夕飯のお弁当を持って塾に通っていた記憶があります。
夜の9時だか10時くらいまで塾にいて、帰宅してからも復習や予習。
親の期待に応えたいから頑張る。
そんな生活を続けているうちに、心も身体も疲れ切ってしまったのかもしれません。
疲れが抜けないから、日々の倦怠感が続く。
倦怠感があるから、勉強にも集中できない。
勉強がうまくいかなければ怒られる。
そして、うまくいかないことへの苛立ちや、理由の分からない不安が積み重なっていく。
何もかもうまくいかないように感じ、次第に心もすり減っていったのではないか。
そんなふうに考えています。
そして、実は、あなたが今感じている不調の根本の原因も、案外、子どもの頃の経験から来ていることがあるのではないでしょうか。
もちろん、筋肉や骨格など、身体そのものに原因がある場合もあると思います。
ただ、本当に根っこにあるものは、過去の経験とつながっていることもあるような気がします。
だからこそ、子どもの頃から心と身体を整えることに気を配ることが、将来起こり得る不調の予防にもつながるのではないかと思っています。
大人だって子どもだって誰だって大変なんです。
身体が楽だったら、何か違っていたのだろうか
あの頃の僕は、心を変えようと必死でした。
哲学の本を読んだり、考え方を変えようと努力したり。
それでも、思うようには変わりませんでした。
でも、もし身体の疲れや緊張がもう少し和らいでいたら。
もう少し楽に眠れて、朝から身体が軽く感じられていたら。
日々の出来事も、少し違った受け止め方ができていたのかもしれません。
そんなことを考えてしまいます。
あの頃の自分に、今なら何ができるだろう
あの頃の僕は、自分の心を思うように変えることができませんでした。
身体が変われば、確実に心も変わるとも言い切れません。
それでも、整体を受ければ、必ず身体には変化が出ると思っています。
身体が感じている負担を少しでも軽くすることができれば、きっと何か前に進むきっかけになるのではないかと思っています。
身体が少し楽になる。
緊張していた力が抜ける。
ゆっくりと呼吸ができる。
そんな小さな変化が、日々を過ごすうえでの余裕につながることもあるでしょう。
もし今の私が、あの頃の僕に出会うことができたなら。
ただ、優しい手でそっと寄り添えたらと思っています。

整体を通して、寄り添いたい
そして、今、自分と同じように何かがうまくいかず、苦しさを感じている子がいるのなら。
何か力になりたい。
そう思っています。
整体でできることには限りがあります。
勉強の悩みや人間関係、心に抱えている問題を、整体だけで解決できるわけではありません。
それでも、身体を整えることで、その子が少しでも楽に過ごせるようにお手伝いすることはできると思っています。
そして、叶うなら。
身体だけではなく、その子の心にも、そっと寄り添えたらと思っています。


